コラム

【解決事例】成年後見申立事件について①

相談前

多額の借金を抱えたご老人の後見申立について。

私は、東京リーガルサポートの会員で、区役所の職員の方にも知合いがおります。

ありがたいことに、そこで出来た人脈により、年間に何件か成年後見人のご依頼を頂き、積極的に取り組んでいます。

特に区役所からの成年後見申立てのご相談は、身寄りの無いご老人の方が多いです。

身寄りが無いと言っても、理由はそれぞれです。

・本当に身寄りがいない(相続人が一人もいない。)。
・お子さんはいるのだが、疎遠である。
・ご兄弟がいても、その方もご高齢で、入院や施設入所の手続きが出来ない。

本件のご相談者様(Aさん)は、区役所の福祉関係の方で、とある方(Bさん)の成年後見人を引き受けてくれないかというご相談でした。

Bさんは、脳が委縮していずれは話せなくなる病気で入院中でした。

初めてお会いし時は、挨拶程度の意思疎通が出来たのですが、1か月後には寝たきりになりました。

面倒なことに、Bさんは、入院費も払えず、電気、光熱費等の公共料金も滞納しておりました。

また、厄介なのは家賃でした。

Bさんは入院中なのですが、入院前は、賃貸マンションに住んでいて、意思疎通ができないため、賃貸契約の解除が出来ず、家賃が発生し続けていました。

3年分の家賃が未払いです。

その時点で合計400万円以上の負債がありました。

これらは、積りに、積もった借金です。

本来であるならば、年金で、返済は可能だったのかもしれませんが、疎遠である息子さんに、クレジットカード、銀行のカードも渡していて、お金を使われていたらしいです。

唯一の望みは、医療保険でした。

Bさんは、医療保険に入っているのですが、意思疎通が出来ないため手続きが出来ません。

Aさんは、それらの事情を私に説明して、是が非でも、後見人になってくれないかと、ご相談にいらしたわけです。

相談後

私は、Aさんから、Bさんの財産状況を聞き出しました。

また、保険金の額も調べました。

そこで、家賃の問題が解決できれば何とかなると判断して、後見人の仕事をお受けいたしました。

その後、後見人の審判が無事に確定して、財産と借金の調査を始めました。

保険金が思ったよりも手に入ったのは朗報でした。

年金も数カ月分を貯めて、公共料金、入院費も一括で返すことができました。

最大の債権である家賃についても、大家さんと協議して、月数千円の長期分割で和解が成立しました。

また、居住用不動産処分許可申立も行い、賃貸借契約も解除することによって、月々発生し続けていた賃料も発生しなくなりました。

関係ない新たな負債が発生することが無くなった訳です。

・借金が返済出来たこと。
・マンションの賃貸借契約が解除できたこと。
・大家さんが長期分割の和解に応じてくれたこと。

これらにより、Bさんは、破産を回避することが出来ました。

また、年金収入のみで、入院費用も払える病院に転院が決まりました。

問題が無事に解決したわけです。

Bさんのご意思は確認できませんが、Aさんには大変喜んでいただきました。

司法書士からのコメント

寝たきりの老人にかなりの借金があり、親族にお金を使われていると言う話は良く聞きます。

本来で有れば、成年後見人が財産管理をすれば、上記のように、解決できるわけです。

類似案件でお困りの方がいらしたらご相談下さい。

解決策が見つかるかも知れません。

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